この君 air

おおきに閲覧。

ひとりでハニキュア

 

歯医者に行き、土台をたててきた。「こうなったら金に糸目はつけまい!」と腹をくくっていたのだが、淡々と進む作業の中で金属の土台を入れられてしまったので(事前に聞こうよドクター…)、保険診療の差し歯になりそうだ。将来的に審美性に欠けたときのために、ひそかに差し歯貯金をしておくことにしよう。その頃にはもっと手頃でよい素材が出ているといいのだけれど。

9月の最終週には落ち着きそうな進捗状況だが、その間、私の歯はすこし奇抜。もとの歯と、土台がうっすら見える半透明歯の二層構造だ。「この感じ、どっかで見たな」と思ったら、あれだよ、オーラソーマのボトル。「きょうはグリーン、明日はゴールド」と色を変えてカブきたいと妄想したが、はたから見れば「ほうれん草や金箔が常時はさまっている人」である。ハニキュア、流行るまい。

 

その夜、大学時代の同期と近況報告メールのやりとりをした。

同期A「転勤が決まりました」

わたし「歯が欠けました」

同期B「来春、父親になります」

ハンバーガーかじったらタクアン挟まってたぜ、並みの違和感ゴリゴリである。
このやりとりを挙げ、「自分なにしてんだろって思うことあるのよね」と友人に話したら、「私なんてしょっちゅうさ。休みの日は釣りか虫捕りばっかりだよ。ローン払うために、とれたものを売るんだ」と『おいでよ どうぶつの森』における充実した生活を語りだしたので、なんだかホッとするのであった。戻れよ 現実の檻。