目の保養

友人の赤ちゃんに会いにいった。白い肌に淡緑の瞳。ご機嫌うるわしく、よだれを垂らしつつ満面の笑みで魅せてくれるので、こちらも思わず口元がゆるむ。ミルクたらふく飲ませて、喰っちまうぞー。

夜は友人夫妻や仲間たちと、にぎにぎしく宴。どどんと10貫、圧巻。

翌日は一路、米沢へ。食べごたえ十分の蕎麦で腹ごしらえをして、お目当ての展示へ足を運んだ。会場に入って驚いたのは、原画の小ささと筆の緻密さ。一枚一枚見るたびに「かわいい！」を連呼する女子の数メートル先で、私は心中「妖しい！」と連呼していた。黒インクで丹念に描かれた自然は、どこか湿り気を帯びている（水木しげるの絵に通じる雰囲気）。森全体が呼吸し、「いきもの」としてそこにあるように思われた。

トーベ・ヤンソンは15歳の頃から、雑誌で風刺画を描いていたという。その風刺画群も見てみたいが、母国の美術館に行かないとないかしらね。

会場の出口付近には、全キャラクターを紹介するパネルが展示されていた。「Moominmamma」のスペルからmを数える作業に苦心。……5個！

物販は、あふれかえるほどムーミン一色。隣接するスペースに飾られた上杉鷹山グッズ「為せば成るトートバッグ」のチープさが、ぐっと引き立っていた。

せっかくなので常設展も拝見したが、山の民の壮絶なる倹約スピリッツに、海の民は己の暮らしの豊かさを思い知るのであった。とりあえず生垣としてウコギを育てるところから始めようか。

おまけ：

コンビニ発ビールを試飲。Alc.6.5%、甘みを感じる。