この君 air

おおきに閲覧。

昇天

 

友人が急に「芸風がタモリに近づいている」とメールしてきて、なんのことかと問うたら私のことらしい。『ヨルタモリ』を見ていたらそう感じたというので、「光栄です」と本音で返した。そんな私が最近好きなのは『マッサン』のエリーものまね。ユコサン イジワル ダイジョブ! ←名場面

 

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芸の肥やしにするわけではないが、夏ぶりに生落語を観に行った。現在の仕事量を把握できない時期にチケットをとったので、いざ当日になって「行っていいのか…」と迷う。でも、忙しいときこそ息抜きしないとね。過去の私よ、お言葉に甘えます。

 

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会場は満員御礼。入口でご本人がスタンプを押しているのは不意打ちだった。「きょうはありがとうございます」と握手してもらい、ファァァァーッ!! っと脈拍上昇。会場内を見渡し、良席におさまったはいいものの、その前列斜め右に職場の会長夫妻がいて脈拍低下。開演前や仲入り時はずっと顔を伏せるはめになる。

 

演目は古典1席+ご当地の同時代落語1席。まだ東京公演が控えているので、詳細は語らない。同時代落語の上演回数は、ご当地と東京の2回のみ。なんともぜいたくな噺だが、いずれは各県に奉納したいとのこと(佐賀は奉納済)。いろんな人が上演する日も遠くないかもしれない。ちなみに、今回の噺の台本が師匠のもとに届いたのは1週間前。それを3〜4日こもって稽古して舞台に上がるとは、さすがプロである。

 

上演後は、ナガオカケンメイさんと藤井青銅さんも舞台に上がってのトークショー。ナガオカさんは本県が大好きらしい。「人柄の良さ」「真下慶治記念美術館」「食文化や自然など、多方面においてバランスがいいこと」を挙げていて、県民としてはうれしい限りである。藤井さんは奥さまが鶴岡のご出身。身近な県になるほど、どんな噺にしようか迷うと語っていた。

客席との質疑応答の中で驚いたのは、師匠が学習障害だったということ。音楽や図工(、たぶん体育も)は成績が良く、あとはからきしダメ。当時は大変だったに違いないが、興味のあることに打ち込める環境にいたことは何よりの救いであり、幸運だっただろう。

 

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サインも写真もOKだとあとで知ったので、終演後、ふたたび師匠に声をかけておねだり。レンズを向けられると、すっと身を寄せ、肩に手を置いてくれた。ファァァァーッ!!(二度目) はからずも、私の昇天気分をあらわすナイスショットとなった。

 

次回は大分県とのこと。近県にまわってきたら、また行こうかな。

 

 

おまけ:

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落語後の一杯。ローソンでカエルよ。