この君 air

おおきに閲覧。

満身創痍マンナンライフ

 

よその土地(とくに都会)に出ると、地元では見かけない雑貨を前に 気分が昂ぶる田舎者。活用できるかわからぬまま、つい勢いで散財する。

 

凍りこんにゃくスポンジ(洗顔用)|まかないこすめ

 

「なでるだけでツルツル」

1月。飛行機の接続待ちで空港をブラついていたとき、店頭でこの謳い文句に惹かれた。「〜だけ」という表現に、面倒くさがりはすこぶる弱い。ハンドクリームとともにひとつ購入した。 

帰宅後、こんにゃくは引き出しの中で冬眠期に突入。買ったことすら忘れられ、引き出し整理の最中に発見される頃には1ヶ月経っていた。ごめんよ、もう寝かせない、とその晩さっそく使用することに。ぬらして、なでるように…」おぉ、評判どおりの洗い上がりである。一度水にぬらしたら冷蔵庫保存を推奨とのことで、ビニールに入れて台所へ。万が一母が誤って食べてはいけないと、目立たない隙間に忍ばせた。

 

 

そして、春がきた。

 

ある日、「これなんだろ」と母が私に見せたのは、袋入りの白い固形ぶ…KONNYAKU! 持ち主のくせに、それがなにかも判別できなくなるほどご無沙汰していた。冷え冷えで、案の定カビも生えていた。

「あぁ…これはね、こんにゃくスポンジなんだよね。スポンジだけどこんにゃくだから、取り扱いは食品レベルなのよね、うん冷蔵庫。ただ台所と風呂って距離あるじゃん。風呂の前に冷蔵庫に立ち寄る習慣ないよね。で、忘れてカビたよね」とぶつぶつ言いながら、そのままゴミ箱へ移した。私は君に何度謝ればいいのか。

 

 

 f:id:sanamiaki:20140429115148p:plain

 ↑ 公式Webサイト「お便り紹介コーナー」より

 

生まれ変わったら、幸枝のところにいけるといいね。 かしこ