旅の絵本
きょう、母とともに観に行きました。『ふしぎなえ』『はじめてであう すうがくの絵本』で子どもの頃から慣れ親しんでいた安野さんの絵。ユーモアとふしぎに満ちていて、落書きだらけのボロボロになっても手放せない本になっています。
『旅の絵本』は未読でしたが、最初に触れたのが原画でよかったというのが本音(山口晃さんの絵を見たときもそう)。とにかく緻密。そして思わずニヤニヤしちゃうくらい芸も細かい。すうがくの絵本のこびとブラザーズ(仮)がいたり、隠し絵があったり、とにかく見飽きません。…ふと、すべての絵のなかに青い三角帽子の男性がいることに気づきました。だいたいは馬に乗っていますが、ときには舟に乗ったり、お祭りを見物したりしている。あの旅人は、安野さん自身であり、読者である私たちでもあるんだろうなぁ。
できれば会期中にもう一度訪ねて、時間を気にせず鑑賞したいと思います。地元民にも旅人にも、ぜひ観てほしい展示です。開催してくれた市美に感謝。
母が買ったトランプ。ふがふが。