この君 air

おおきに閲覧。

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「おでんの海で泳ぐ夢を見た」という父のリクエストで、先日の晩ごはんはおでんだった。某サラダの短歌のように、さりげなく記念日にするセンスをもたない私たちは「子どもだったらそれ、おねしょのフラグよね」と笑いながら、ダシのしみた大根をほおばる。

 

 

 

朝、目が覚めて、後藤さんの悲報に触れた。せめて悪い夢であってほしかった。人のため、命がけで東奔西走してきた方が、なぜこんな目に遭わなければならないのか。

 

 

愛する人たちとの楽しい食卓。腕に抱いたわが子のぬくもり。お気に入りの散歩道。そんな何気ない日常が、つかめない幸福になる時代が迫っているようで、悪寒がする。

巣立ちの季節を前にしてか、近所の学び舎から学生たちの奏でる『君が代』が流れてきた。国歌がきょうほど虚しく聴こえたことはない。

心よりご冥福をお祈りします。

 

 

おまけ:

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新店にて。地元でフィッシュアンドチップスを食べられるとは。