したたる時間
若い男性の営む水出しコーヒーの喫茶店が地元にできるなんて、予想だにしていなかった。某外資のしゃれたコーヒー屋が苦手な私には、ちょっとうれしい存在。先日、ようやくお邪魔することができた。
もとはおなじコーヒーでも、つめたいタイプ(ワイングラスで提供)はマンデリンがさわやかに香り、温かいタイプはより濃密な味わいに。ちびちび飲み比べつつ、さっくり焼かれたトーストをほおばっては吐息を漏らす。どれもシンプルだけれど、妥協がない。店主の真摯な接客も、味わいのひとつかも。
ポットに一滴ずつ落ちていく琥珀の粒を眺めていると、時間すらもぽとりぽとりと流れているような錯覚に陥る。気分は浦島太郎。こんど伺うときは、玉手箱がわりにテイクアウトをお願いしよう。
街を一望。あぁ、また畑にいかなくちゃ…
おまけ:
先日のライブ、すこぶるよかったそうで。告知に気づいたときには、風のようにチケットが売れていたよ。…なんて心地よい声。この動画のお客さんたちみたいに、気ままにゆらゆら聴いていたい。