この君 air

おおきに閲覧。

太郎

 

新婚まもない人が一度は受けるであろう質問「旦那さん(or 奥さん)のこと、なんて呼んでるの?」。私は聞かれるたびに「名前やあだ名ではあまり呼びません。呼んでも"あなた"くらいです」と答えるが、期待はずれの答えに面白くない顔をする人がいると、正解教えてくれよ!と相手の両肩を揺さぶりたくなる。

これまでの人生においても、私が人を名で呼ぶ、とくに呼び捨てにする場面はかなり稀なため、そういう場面になるとものすごく恥じらう。売るほどありあまる自意識が原因ゆえ、一日二日で改善できるものではない。「ひどいなー。配偶者を名前で呼ばないと、家庭不和になるんだよ」と、TVかなにかで仕入れた情報をもとに現状改善を求める夫に、困ったもんだねぇと返すほかない。

そんななか、(照れ隠しの意味はなかったのだが、) 知らぬ間に定着しつつあるのが「◯◯太郎」という呼び名である。「ワキ汗太郎」「足クサ太郎」「泥酔太郎」など、たいてい「◯◯」部には不名誉な内容が付随するのだが、「太郎」が不名誉さを中和し、滑稽さを与えてくれる気がする。…おぉ、家庭円満じゃないか。最初は「なにそれ」と笑っていた夫も、「◯◯太郎」と呼ぶと反射的に返事をするようになったので、いっそ太郎に改名してくれないかなと思っている。

 

おまけ:思い出し写真 
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GWに飲んだジンのソーダ割り。衝撃のパクチーましまし。