せっかくフォト
入籍に際し、挙式も指輪もない地味婚を選択したわたしたち。「写真だけでも撮っておきなさい」という双方の実家の強いすすめで、いわゆるフォトウエディングをすることになった。
打ち合わせでは、小汚い肌を露出したくないと和装を希望していたが、「和装は着付けの手間もあるので、+10(万)以上だと思ってもらえれば」と言われ、食い気味に「じゃあ洋装で」と方針転換 ←ケチ。男女衣装1点ずつ+ヘアメイク+撮影がセットとなる基本プランで手を打つことにした。
ところが、である。貸し衣装屋に足を運べば、「これ(=某海外ブランド)は値引きが一切きかないかわりに、カラードレスが+1着おまけになる」とお得感いっぱいに口説いてくる店主に遭遇。実際に基本プラン専用のドレスと比べると、なるほどたしかに質が違う。「せっかくだから」と母にも勧められ、2着着ることになった。夫もお色直しをすることになったので、この時点でプラン×約1.7の額に。
「JUJUの脱皮」的ショット(撮影までに直しが入り、なんとか着られた)
さらに、ドレスの下に着るボディスーツを借りたり、「当日のヘアセットとメイクが迷いなく進むように、シュミレーションをしておくといいよ」というプランナーの助言で美容院に行ったり、うぶ毛を刈るため理容室でブライダルシェービングをしたりと、「せっかくだから」をキラーワードにオプションが増えていく。「披露宴をする人は、これの数倍かかってるんだよな…」と思うと、気が遠くなるようだった。
撮影3日前、義父母からまさかのリングが届く。指のサイズぎりセーーフ。
撮影当日は、北朝鮮によるミサイル打ち上げの祝福(Jアラート発動)を受け、電車移動の義父母の到着が遅れるハプニングもあったが、それ以外は滞りなく予定を消化することができた。異様に写真慣れしている夫の活躍ぶりも貢献しているらしい。写真のできあがり、まだかなー。
臨機応変なポージングを披露した夫と、11センチヒールにより動きがロボ化した妻(義母撮影)